基礎年金ともいわれ、国民皆年金制度により、20歳以上60歳未満の人は、すべて加入しなければならない公的年金のこと。
一定額の保険料を納めることにより、老齢、障害、死亡によって、その人や家族の生活が脅かされないように保障する制度の一つである。
国民年金の加入者(被保険者)には、個人で保険料を納入する第1号被保険者(自営業、農林漁業、自由業、学生など)、給料から天引きされる第2号被保険者(厚生年金、共済年金に加入している会社員、公務員など)、届け出をすれば、個人で納める必要はない 第3号被保険者 (第2号の配偶者)がある。また、学生特例納付制度や国民年金猶予制度などが設けられている。
高齢者(年金受給者)の比率の上昇と運用利回りの低下で 公的年金 の財政状況は悪化し、2004年には保険料の段階的引き上げや年金額水準の調整などの改正が行われた。
国民年金(こくみんねんきん)は、日本国憲法第25条第2項「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」に規定する理念に基づき、すべての国民を対象に、老齢、障害又は死亡による所得の喪失・減少により国民生活の安定が損なわれることを国民の共同連帯により防止し、健全な国民生活の維持及び向上に寄与することを目的とする公的年金制度である。
国民年金の被保険者は、職業・就労形態や保険料の納め方で3種類(第1号・第2号・第3号被保険者)に分かれているが、厚生年金保険(厚生年金)等の被用者保険に加入している人(第2号被保険者)は、同時に国民年金に加入していることになる。国民年金の給付は、すべての国民に共通する基礎年金(老齢・障害・遺族)と第1号被保険者の独自給付がある。
国民年金の創設
国民年金は、自営業者や農林水産業従事者等の被用者年金に加入していない人を対象とした年金制度として発足した。適用事務は1960年10月から、保険料徴収は1961年4月から開始され、その後制定された「通算年金通則法」とともに国民皆年金の基盤となった。 また、1959年11月当時70歳を超えている人等を対象に全額税負担の老齢福祉年金を支給する制度が設けられた。1966年に夫婦で1万円、1969年に夫婦で2万円、1973年に夫婦で5万円の年金が実現し、1982年には被保険者の資格要件の国籍要件を撤廃した。
公的年金制度
| 2階部分 |
|
厚生年金 |
共済年金(共済組合) |
| 1階部分 |
国民年金(基礎年金) |
| |
第1号被保険者 |
第3号被保険者 |
第2号被保険者 |
| 加入者 |
自営業者、農業者、学生
フリーター、無職等
(20歳以上60歳未満) |
第2号被保険者の
被扶養配偶者
(20歳以上60歳未満) |
民間サラリーマン
(65歳未満) |
公務員等及び私立学校教職員
(65歳未満) |
| 保険料 |
月額14,100円 |
本人負担なし
(第2号被保険者の
年金制度が負担) |
標準報酬月額の14.642%(労使折半)
共済年金は職域(3階)部分を含め独自の保険料率を設定 |
| 国庫負担 |
基礎年金の国庫負担割合は、2004年度より3分の1から2分の1への引上げに着手
2009年度までに完全引き上げ |
国民年金保険料の推移
国民年金の保険料の推移
| 改正年月 |
毎月の保険料 |
改正年月 |
毎月の保険料 |
改正年月 |
保険料水準×改定率=保険料 |
| 1961年4月〜 |
100円/150円 |
1984年4月〜 |
6,220円 |
2005年4月〜 |
13,580円×1=13,580円 |
| 1967年1月〜 |
200円/250円 |
1985年4月〜 |
6,740円 |
2006年4月〜 |
13,860円×1=13,860円 |
| 1969年1月〜 |
250円/300円 |
1986年4月〜 |
7,100円 |
2007年4月〜 |
14,140円×0.997≒14,100円 |
| 1970年7月〜 |
450円 |
1987年4月〜 |
7,400円 |
2008年4月〜 |
14,420円×改定率 |
| 1972年7月〜 |
550円 |
1988年4月〜 |
7,700円 |
2009年4月〜 |
14,700円×改定率 |
| 1974年1月〜 |
900円 |
1989年4月〜 |
8,000円 |
2010年4月〜 |
14,980円×改定率 |
| 1975年1月〜 |
1,100円 |
1990年4月〜 |
8,400円 |
2011年4月〜 |
15,260円×改定率 |
| 1976年4月〜 |
1,400円 |
1991年4月〜 |
9,000円 |
2012年4月〜 |
15,540円×改定率 |
| 1977年4月〜 |
2,200円 |
1992年4月〜 |
9,700円 |
2013年4月〜 |
15,820円×改定率 |
| 1978年4月〜 |
2,730円 |
1993年4月〜 |
10,500円 |
2014年4月〜 |
16,100円×改定率 |
| 1979年4月〜 |
3,300円 |
1994年4月〜 |
11,100円 |
2015年4月〜 |
16,380円×改定率 |
| 1980年4月〜 |
3,770円 |
1995年4月〜 |
11,700円 |
2016年4月〜 |
16,660円×改定率 |
| 1981年4月〜 |
4,500円 |
1996年4月〜 |
12,300円 |
2017年4月〜 |
16,900円×改定率 |
| 1982年4月〜 |
5,220円 |
1997年4月〜 |
12,800円 |
|
| 1983年4月〜 |
5,830円 |
1998年4月〜 |
13,300円 |
|
老齢基礎年金支給額の推移
老齢基礎年金の支給額の推移
| 改定年月 |
満額の年金額 |
改定年月 |
満額の年金額 |
| 1961年 |
24,000円 |
1990年4月〜 |
681,300円 |
| 1966年 |
60,000円 |
1991年4月〜 |
702,000円 |
| 1969年 |
96,000円 |
1992年4月〜 |
725,300円 |
| 1973年 |
240,000円 |
1993年4月〜 |
737,300円 |
| : |
: |
1994年4月〜 |
747,300円 |
| 1976年 |
390,000円 |
1994年10月〜 |
780,000円 |
| : |
: |
1995年4月〜 |
785,500円 |
| 1980年 |
504,000円 |
1998年4月〜 |
799,500円 |
| : |
: |
1999年4月〜 |
804,200円 |
| 1986年4月〜 |
622,800円 |
2003年4月〜 |
797,000円 |
| 1987年4月〜 |
626,500円 |
2004年4月〜 |
794,500円 |
| 1988年4月〜 |
627,200円 |
2006年4月〜 |
792,100円 |
| 1989年4月〜 |
666,000円 |
|
|