デノミネーション(redenomination)とは、通貨の単位を切り下げること。国内のすべての資産と負債に対して行われる。インフレーションなどにより金額表示が大きくなると、経済活動に支障をきたすために行われる。国の負債が増えることにより、海外に対する通貨価値が下がったりした場合にも行われる。デノミと省略されることが多い。
たとえば1,000円の単位を1/100に切り下げると新10円になる。具体的には新しい通貨を発行したり、現行通貨の数字を書き換えたりする。1/10、1/100、1/1000の単位で切り下げることが多い(ただし、ニュージーランドとザンビアでは通貨単位を2倍にしたことがある)。1980年代にブラジルやボリビアなどの南米諸国でデノミがしばしば行われて問題になった。
2005年1月1日、トルコは100万分の1のデノミを行った。2,000万トルコリラ紙幣(約1,500円に相当)は20新トルコリラになる。
日本語のデノミに対応する英語はredenominationである。denominationは単なる通貨の呼称を指すだけで、単位の変更は意味しない。デノミという言葉は、英語のdenominationあるいはロシア語のденоминацияに基づくとされる。
1ドル=100円前後のときにデノミを行い、1ドル=1円前後にするといったデノミにまつわる噂が立つ場合がある。ほとんどの専門家は、通貨単位変更に伴う膨大な費用や社会的な混乱をもたらす恐れを考えると荒唐無稽であると評している。
1960年以降の海外での主なデノミ実施例
| 国名 |
実施期日 |
変更率 |
| フランス |
1960/1/1 |
100分の1 |
| チリ |
1960/1/1 |
1,000分の1 |
| ソ連 |
1961/1/1 |
10分の1 |
| モロッコ |
1961/4/1 |
100分の1 |
| ブルガリア |
1962/1/1 |
10分の1 |
| 大韓民国 |
1962/6/10 |
10分の1 |
| フィンランド |
1963/1/1 |
100分の1 |
| ボリビア |
1963/1/1 |
1,000分の1 |
| インドネシア |
1965/12/13 |
1,000分の1 |
| ユーゴスラビア |
1966/1/1 |
10分の1 |
| ブラジル |
1967/2/13 |
1,000分の1 |
| コンゴ |
1967/6/24 |
1,000分の1 |
| ニュージーランド |
1967/7/10 |
2倍 |
| ザンビア |
1968/1/16 |
2倍 |
| アルゼンチン |
1970/1/1 |
100分の1 |
| ウルグアイ |
1975/7/1 |
1,000分の1 |
| チリ |
1975/9/29 |
1,000分の1 |
| ラオス |
1976/6/15 |
20分の1 |
| イスラエル |
1980/2/24 |
10分の1 |
| アイスランド |
1981/1/1 |
100分の1 |
| アルゼンチン |
1983/6/1 |
1万分の1 |
| ペルー |
1985/2/1 |
1,000分の1 |
| アルゼンチン |
1985/6/15 |
1,000分の1 |
| イスラエル |
1986/1/1 |
1,000分の1 |
| ブラジル |
1986/2/28 |
1,000分の1 |
| ボリビア |
1987/1/1 |
100万分の1 |
| ブラジル |
1989/1/16 |
1,000分の1 |
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