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年金記録「不明5000万件」どういうこと?
2007/05/25 |
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■自ら確認、泣き寝入り防ぐ
■脱サラや姓変更…要注意
国会論戦を通じてにわかにクローズアップされてきた年金記録の紛失問題。「まさか自分は…」と思っている人も少なくないだろう。政府は受給者全員に注意を促す方針だが、少しでも疑問を持ったら確認を急いだほうがよさそうだ。今回の問題点をQ&A方式でまとめた。
Q 年金記録が行方不明ってどういうこと?
A 平成9年に年金加入者全員に基礎年金番号が割り振られ、国民は生涯1つの番号で加入記録を管理されることになった。正確な年金支給額を確定するには以前の加入記録もすべて統合する必要があるが、昔は結婚や転職で複数の年金番号を持っていた人もいる。だれのものか分からない記録もあり、いまだにすべてを統合し切れていないためだ。
Q 5000万件余も不明って多すぎない?
A 社会保険庁 によると、5000万件にはすでに死亡した加入者の記録も含まれるという。また、多くは保険料の支払期間が短く、受給資格を満たさないケースとみている。ただ、 社保庁 の紛失やミスで間違われていた例も相当含まれるとみられる。
Q 紛失って?
A 社保庁 が昨年8月から実施した年金記録相談の強化期間中、 社保庁 に 国民年金 の加入記録がないものの、加入者本人が領収書などを持っていて記録訂正に結びついたケースが86件あった。うち55件は最後まで加入記録が見つからなかった。
Q どうして起こるの?
A 納付期間を誤って未加入期間としてカウントしていたり、市町村から 社保庁 に書類が送付されていない事務ミスなどが原因とみられる。
Q 社保庁 の入力ミスもあるようだが
A 86件のうち18件は、市町村に記録が残っていたのに 社保庁 のオンラインシステムに反映されていなかった。また、別の調査では別人の年金記録を誤って統合していたケースが18年4月からの9カ月間で4件に上っていた。同姓同名でかつ同じ生年月日のケースや、同じ勤務先に同姓同名の人がいて、取り違えてしまったらしい。
Q どういう人が間違われやすいの?
A 転職や脱サラで厚生、共済、 国民年金 間の制度を移った経験のある人は要注意。結婚で姓が変わった人や氏名の漢字がいろいろ読める人も気をつけたほうがいい。実際に「高田(タカタ)」をタカダ、「秀一(シュウイチ)」を ヒデ カズ などと誤って入力していた。
Q 間違われると年金額が減るの?
A 保険料を納めたにもかかわらず「未納」扱いとなっているわけで、年金支給額が本来受け取れる額より少なくなる。仮に5年間の時効が撤廃されても、記録の不備に気付かない人や、保険料を納めたことを証明できなければ救済されず、泣き寝入りということになりかねない。
Q 国民に何の落ち度もないのに、 社保庁 は調べてくれないの?
A あくまで加入者の申し出を待つ考えだ。氏名の読み方など類似したデータを洗い出すともしているが、これも一部が合致した場合に該当者に通知し、確認を呼びかけるだけ。自分の年金は自分で守らざるを得ない。気に掛かる人は 社会保険 事務所に出向くなどして確認したほうがよい。
Q 野党は市町村が保管する台帳と突き合わせる全数調査を求めている
A 社保庁 は「コストもかかり、作業が膨大で何年も必要」としている。台帳を廃棄した自治体もあり、非現実的との立場だ。
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